2.猫背から起こる様々な症状ー腰猫背による症状2

ここで大事なことは、この腰猫背(ひどい場合は腰曲がり)は、
加齢と共に写真のように前屈の方はたやすく、簡単に床に手がつくでしょうが、
後屈がだんだんやりにくくなるということです。
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体カテストでも、柔軟性を見るためには前屈の方が都合が良いらしく、
後屈テストというのを見たことがありません。
そのためか、お年寄りでも、自分は床に手がつくから若いのだと、
前屈ばかりを励んで、腰曲がりにまでもっていく方があって、困ったものです。
床に両手がつくほど、前方に柔かいのであれば、
写真のように後屈も充分に柔らかくなくてはなりません。
くれぐれも柔軟性の勘違いをしないように気をつけましょう。
昔の日本人の生活様式を和式として眺めてみましょう。
腰かけるというのも、鎌倉時代からなかったわけではありません。
鎧や冑に身を固めた折には親方さまは床几(しょうぎ)に腰をかけています。
しかし家の中では正座・あぐらというように伝統的に床に座る生活でした。
田舎でも食事時に腰かけるようになったのは、昭和20年以降のことでしょう。
履き物は、草履、下駄のように底が高くないものが一般的でした。
トイレも、腰を曲げてのしゃがみ込み式が普通でした。
ましてや農作業のすべて、掃除、洗濯に至るまで長時間の腰曲げ労働であったために、
日本人の腰は伝統的に、腰猫背なのです。
都会から始まった洋式生活が、田舎にまで普及してきたとはいっても、
欧米人のように腰椎が日本人と反対の、
前弯過度になっている人は、まだ少数派であると知って下さい。

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