2.猫背から起こる様々な症状ー腕の神経障害

猫背の直し方は 5/22の日記 で詳しく述べていますが、
肩口に猫背をつくると、この運動かやりにくくなっていきます。
猫背というのは自分の身長を2〜3センチ縮めた状態ですから、
自分本来の身長に戻せばよいのですが、
50歳を過ぎて5センチ以上も縮めた猫背は、もう自分で直すことはできません。
肩こりの段階で直してしまうのがベストです。
肩こりはまだ筋肉の障害ですが、
猫背であごが上がった姿勢は頚椎へも大変な負担がかかっているのですから、
肩こりの段階を過ぎると、腕への神経障害が起こるようになります。
いわば肩こりのなれの果てですが、高枕で足もとのテレビを見る習慣が長年にわたると、
遅かれ早かれ100%、腕の神経障害に見舞われる目がやってくるでしょう。

ある日から、左右どちらか片側の腕へ、しびれを感じるようになります。
どの筋肉といいようのないしびれが肘のあたりまで。
そうかと思うとだんだん手首の方へとしびれが拡がります。
しびれに痛みが伴う場合。
しびれと同時に筋力が萎えてゆくような感覚、また握力が弱くなる等、
さまざまな神経障害の症状が起こるのです。
このような症状の時には、
写真のように両肩を引けるだけ後ろに引いて、静かに頭を後ろに反らせてみて下さい。
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頭が倒しにくくなっていることに気付くでしょう。
そこで、次の3つのことを確認して下さい。
 1.顔と天井が平行までに倒せれば文句なし。
 2.多少しびれは強まるが、できないことはない。
 3.しびれ・痛みが強まって全く倒せない。
 1.2.の段階であれば
 5/22の日記 の胸はり体操のところをよくよくご理解の上、猫背直しに頑張って下さい。
自分で直すことができる段階です。
医療なら首の牽引に通う段階でしょう。
首を後ろに倒す運動をやってはいけないという医師がいますが、
とんでもない話で、いずれ手術をする日が来るまで待っていなさいといってるみたいなものです。
胸はり体操に励んで、あお向けに寝た時、枕をしないであごをきちんと引くことができるようになったら、
ほぼ完治といえるでしょう。
3の段階もさまざまです。
寝ていればつらいことはない、腕の動作時だけ痛み、しびれる。
しかし、いずれ治るだろうと、高枕が原因であることも知らないで過ごしていると、
いずれ第6頚椎と第7類推の間の椎間板がヘルニアを起こすようになります。
そうすると、首を痛む側には動かすこともできなくなり、
強度のしびれ・痛みが四六時中となり、ついに手術ということになるのです。
こんな症状の時には、あお向けに寝て枕を外すと、
あごが完全に天井を向いて、あごを引こうものなら激痛が腕に走るでしょう。
人問はとかく他人には厳しく、自分に甘いのです。
自分は高枕だが、まだ何ともない。まだまだいいだろう。
予防医学が発達しないのも、人間すべてにこんな一面があるからなのではないでしょうか。

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