2.猫背から起こる様々な症状ー 肩こり、頭痛(筋緊張性頭痛)2

筋緊張性頭痛の特徴は、首の後ろ側からこめかみにかけて、しめつけられるような痛みです。
ズキンズキンと血管の搏動(はくどう)を感じる血管性頭痛とは全く別物です。
あご上がりの姿勢が続く間の頭痛で、
横になって頭の重さから筋肉が解放されると、痛みはおさまります。
しかし寝てばかりいるわけにはいきません。
頭痛薬が効かないのも困るのです。
ありふれた頭痛ですが、原因が分からないと、
とんでもない対症療法になる例を挙げておきましょう。

O・Tさん(47歳・男性)は、9ヵ月前に追突されて以来この頭痛がひどくなりました。
整形外科に通ったのはもちろんです。頭痛が治りません。
脳外科に回されました。検査結果は脳に異常なし。
首が原因ということで整形外科で首の牽引に通うものの治らない。
そこで医師はTさんに、
通常の牽引では駄目だから、入院してもらって、
頭蓋骨の両側に穴をあけての特殊牽引療法をやりましょうと説得しました。
怖くなったTさんが決心しかねているところへ、友人の紹介で私の所へ辿り着きました。
そうしてたった3回の通院で、自分での治し方をTさんは会得したのです。
簡単なことですから、この頭痛に悩む皆さんは実行してみて下さい。

背すじを伸ばして真横の右を向く、反対の左の真横を向く。
この首の運動を回旋といいますが、これをうつむいてやるのです。
1.まず両肩を引けるだけ後ろに引いて固定しておきます。
2.縮んだ首の後ろ側をグイと引き伸ばすようにうつむきます。
 あごが胸につかないはずです。
 肩が前に出ると簡単につきますから気をつけましょう。
3.首を少し右に向けます。
 それから真下に戻す時に、あごを胸につけようと首の後ろ側を意識してグイと伸ばします。
 次に反対の左側に向けて、また真下に戻します。
 真下に戻すごとに酋の引仲ばしを意識します。
 右へ左へと頭痛が治るまで10回〜15回をゆっくり繰り返します。
慣れると何でもない首の運動です。
しかし、原因はあごが上がる猫背姿にあるのですから、
猫背を直す努力が根本治療なのです。
Tさんも、自分か猫背だなんて思ってもみなかったということでした。

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